今週の10月31日は”Reformationstag”=「宗教改革記念日」で今年は例外的にドイツ全土が祝日となった。例年この日はプロテスタントが多いドイツの東北部の州のみが祝日なのであるが、今年はルターが95ヶ条の論題を発表して500周年と言う節目でドイツ全土の祝日となり、ドイツ各地でルターに纏わるイベントが催される事になっている。事実、このルターが今日のドイツに与えた影響は単にキリスト教と言う宗教面に留まらず、社会や言語文化など極めて広範囲に渡るものであると言われている。 このルターの功績については私がチンケな説明をするよりもネットで調べれば遥かに詳しく正確な情報が載っているだろう。ルターはキリスト教の分裂を招いたともされ、またその露骨な反ユダヤ人的な主張もあり、光と影を併せ持った人物だが、ドイツと言う国、ドイツ人を形成する上で計り知れないほど重要な役割を果たした人物である。 しかし、こ