普段は固く門の閉ざされた迎賓館は、以前は一年に一度だけ抽選でしか内部参観が許されていませんでした。平成28年4月より、国外からのお客様をお迎えするのに支障のない範囲で、通年公開を実施されることになり、今まではよりはずっと見学の門が開かれました。セレブでゴージャス、日々の日常からかけ離れた贅沢な時間がここにはあります。 元赤坂にある迎賓館赤坂離宮は、紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に東宮御所として1909年に建設されました。設計したのは、日本近代建築の父と呼ばれ、鹿鳴館やニコライ堂などを手掛けたジョサイア・コンドルの弟子である建築家の片山東熊氏で、建設されてちょうど100年後の2009年には国宝に指定されるほどの高い評価を受けました。 しかし、あまりにも華やか過ぎて、住まいには不向きとのことで離宮となりました。 第二次世界大戦後は、皇室から国の持ち物となり今は国家元首や国賓を招