若い女性の人口が急減し、2040年までには消滅する――。2014年、東京23区で唯一「消滅可能性都市」に選ばれてしまった豊島区。池袋という都内屈指の繁華街を抱えながらも、20~30代女性の人口減に伴う子どもの人口縮小で、将来的に税収が激減するため、社会保障などを維持するのが難しいとの予測は、豊島区民のみならず多くの人に衝撃を与えた。 その豊島区で、区の活性化を目的とした「としま会議」なる新たな取り組みが行われている。中心となっているのは、「日本一有名な大家」と呼ばれる青木純氏だ。同氏は、豊島区にある賃貸マンション「ロイヤルアネックス」の4代目大家で、入居者が自分の好きな壁紙などを選べる「カスタマイズ賃貸」や、間取りから選んで住める「オーダーメイド賃貸」を始めて一躍有名になった。これによって、最悪時には空室率25%に陥っていた築28年の物件を、約2年で空室待ち100人超の「行列ができるマンシ