今、自分がかつて英文で書いた論文を本に採録するべく和訳しているのだが、これが大変。 論文のテーマは、乾隆帝がラマの形で描かれているタンカで、欧米でも研究者がたくさんとりついている人気あるものなんだけど、なにせ書いたのが五年も前。いろいろなことを忘れてしまっていて、英語が下手だからその時自分は何を考えてこんな表現したのか英語みているだけでは思い出せない。 私は一つの論文を書きおえると、その時、やり残したこと、日本語だったら表現できたのに、英語だから複雑すぎて表現できず苦渋の選択でけずった部分とかをメモして、最終原稿と同じフォルダにのこしておく。 いわば未来の私に向けてのメッセージ。仕方ないのでそれを読んで見ると、その時思いついたことを断片的に投げ込んだパンドーラの匣。読んだら最後、いろいろ論文に手を入れたくなりというか、入れざるを得なくなり、ますます仕事の完遂時期が遠のく。 一般の人にも分か