iPS細胞から血小板を作る 11月23日 4時33分 体のあらゆる組織や臓器になるとされるヒトのiPS細胞から出血を止める血液の成分「血小板」を作り出すことに、東京大学医科学研究所のグループが成功しました。マウスを使った実験で実際に働きを確認できたことから、将来、献血で不足しがちな血小板の供給源になる可能性があると期待されています。 東京大学医科学研究所のグループは、ヒトの皮膚を基にしたiPS細胞に血液を増やすたんぱく質を加えるなどして出血を止める血液の成分の「血小板」を作り出すことに成功しました。そして、この血小板に色素で目印を付け、血管の内側が傷ついたマウスに投与する実験を行ったところ、傷ついた部分に集まって塊になることを確認しました。ヒトのiPS細胞から血小板を作り出し、実際に止血の際と同じ働きをすることを確かめたのは、世界で初めてだということです。iPS細胞から作り出した細胞は体内