インターネット検索大手「ヤフー」(東京都港区)は8日、白河市に大型データセンター「新白河データセンター(仮称)」を建設すると発表した。2万5000平方メートルの敷地を確保しており、当初は3階建て延べ床面積8200平方メートルのセンターを1棟建設。来春着工し、12年3月の完成を目指す。将来的には国内最大級となる6棟までの拡張を見込み、投資額は数十億円以上の規模になる見通しだ。 白河進出は、数万台規模のサーバーを格納し、インターネット経由でソフトやシステムを提供する「クラウドコンピューティング」事業の強化が狙い。同センターは同社が100%出資する「IDCフロンティア」(東京都新宿区)が運用する。 データセンターは24時間の安定した運用が求められるため、地震などの自然災害が少ない同市が選ばれた。佐藤雄平知事は発表後に取材に応じ、「世界的な企業が選んでくれてうれしい。大都市に近いことや、安全安心な