えー。 えーただいまご紹介にあじゃ、あじゃじゃじゃじゃ、あじゃじゃりました、新郎の友人の僕です、どうも、僕であります。 えー。 ええと今日はこのようなおめでたい席に呼んでいただき、おまけにこんなスピーチ的な鯛焼き、あいや大役を仰せつかられらりられらりりまして、もうなんだか緊張しちゃって、たはは。 あー。 しかし、その、あれですねー。 まあよくもこんなご時世にお二人は結婚することを決めたなあと思いますです。 世の中には酔狂な人たちもいるんだなあって。 だってそうじゃないですか、聞けば新郎も新婦も、結婚しても二人ともしばらく働き続けるとかいうじゃないですか、それじゃ何の控除も受けられないわけですよ、むしろこんな盛大な結婚式を開いて、おまけにこんな若い人ばっかり呼んじゃったらお祝儀でペイもできなさそうだし、まあ酔狂だよなって思いますよね。 別におかしなことは言ってませんよ。 お二人は愛し合って一