大阪、奈良、和歌山3府県境の山々を結ぶ全長45キロの登山道「ダイヤモンドトレール」(ダイトレ)に、大阪府が計約6000万円かけてトイレ4か所を増設する計画がある。 登山ブームで急増する女性客「山ガール」らを呼び込みたい狙いだが、一方で、「山に街中の便利さを求めるのはどうか」とする意見もある。財政難の折、「山のトイレ」はぜいたく品なのか――。 府によると、ダイトレは年間約80万人が利用する。近年、初心者の若い女性客も目立ち、快適なトイレの設置を求める声が高まっているという。トイレは現在、支線も含めて計20か所あるが、10キロ以上の「空白区間」もあり、府は9月府議会に提案した補正予算案に4か所の整備費を計上した。女性も気軽に使えるよう、水洗式の個室を想定する。 資材の運搬にヘリコプターを使うなど高額になり、府はこれまで、環境省が整備費の45%を補助する交付金を活用することが多かった。しかし、同