日本産のトキが絶滅して4年。中国から譲り受けて人工繁殖を続けてきた佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)が自然の原野への放鳥を目指し、来月に野生順化施設を完成させる。“先生役”に期待されるのが中国の野生トキ。春を待つ大地に、その姿を追った。 「タァーウ、タァーウ」。カラスに少し似た鳴き声が響く。トキ色の鮮やかな翼が、農家と畑を背に一列に浮かび上がった。中国内陸部の陝西省漢中市洋県。現在、同国内にいる約1000羽のトキのうち約7割が住む一大コロニーだ。 日本と同じように乱獲などで絶滅の危機に瀕(ひん)したトキ7羽を発見して保護を始めたのが、1981年。田畑で使う農薬の改良や外敵からの幼鳥防護など手厚い施策で徐々に数を増やした。2004年以降は、人工繁殖した鳥の野生復帰も実現している。 陝西トキ保護センターの職員、劉義(リュウギイ)さん(42)によると、暖冬の陽気のせいか、今年はいつもより早く繁
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く