【ワシントン=斉場保伸】欧米諸国からの戦闘員の勧誘や脅迫、映像公開の通告など短文投稿サイト「ツイッター」を駆使し、情報発信するイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」。昨年秋ごろから欧米の情報機関による情報収集と分析を警戒し、「イスラム国」は「ツイッター投稿マニュアル」を作成、戦闘員らに配布して対抗する実態が明らかになってきた。 ツイッターを多用する「イスラム国」は、スマートフォンで撮影した画像に位置情報が付随していることに危機感を強めたとされる。そのまま情報発信すると、米国家安全保障局や英国の通信傍受機関、政府通信本部に発信者の所在が把握されるだけでなく、発信された大量の情報を蓄積した「メタデータ」から「イスラム国」の詳細情報の把握につながることを警戒している。 本紙がインターネット上で読み込んだ「マニュアル」には「撮影場所と時間が記録された映像の公開は組織、兄弟を危険にさらすことを