パソコンを狙った攻撃は,ネットワーク技術の進歩に合わせて,新しい手法が次から次へと考え出されている。ユーザーは,常にセキュリティに対するアンテナを張り巡らせて,攻撃手法に関する情報を収集しておくことが重要である。うっかり情報収集を怠ってしまうと,いつの間にか危険な行為をしていることになりかねない。 第1回と第2回では,パソコンに対する最新の攻撃手法を見ていこう。 ネットワークからの直接攻撃は減少 パソコンに対する攻撃として,1~2年前まではネットワークにつながっているパソコンを手当たり次第に狙って,セキュリティの甘いパソコンに侵入するという手法が主体だった。例えば,BlasterやSasserといったウイルス/ワームは,インターネットにつながっているパソコンに次々とアクセスを試みて,セキュリティ・ホールがあるパソコンを見つけると侵入して感染を拡大する。パソコン上で特に何も操作していなくても