緊急事態宣言や外出自粛要請が出るなかで、「自粛ポリス」の存在感が日に日に増している。店舗に貼り紙をする、県外ナンバーの車を監視する、バーベキューの写真を投稿した個人のSNSを晒す、芸能人がSNSに投稿した写真の粗探しをする――。こうした嫌がらせだけでなく、無自覚に行う相互監視も含まれる自粛ポリス。「他罰する快楽」に溺れてしまう人々が後を絶たないのはなぜなのか。緊急事態が私たちの心を蝕み、「ポリス化」する背景を探った。(取材・文:山野井春絵/Yahoo!ニュース 特集編集部) 「ちょっと喉がつっかえてゴホンと言っただけで、『コロナだ! あっちいけ!』となる。県外ナンバーの車も、本当はどこからきているのか確かめる術がないのに、『とにかく危なっかしい奴らは出ていけ』。店の貼り紙も投石も、自粛ポリス的な発想の人たちには『正義』ですから、堂々とやってしまうんです」 社会心理学者の碓井真史さんは、「自
![監視、嫌がらせ、吊し上げ――自分の「正義」が暴走する「自粛ポリス」の心理(Yahoo!ニュース 特集)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/915c320f5926f0a99d265382b2fcada9dee3ba6a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnewsatcl-pctr.c.yimg.jp%2Ft%2Famd-img%2F20200507-00010000-ytokushu-000-1-view.jpg%3Fexp%3D10800)