2008年3月28日、ケータイ業界をビックリさせた「NTTドコモ、夏野剛執行役員の退任報道」。同社広報部に確認したところ、「人事のことは何もコメントできない」という。しかし、報道では本人のコメントも載っており、信ぴょう性はかなり高そうだ。iモードの生みの親でもあるだけに、業界へのインパクトは大きい。 ただ、昨年ぐらいから、多くの業界関係者の間で「夏野さんは辞めるのではないか」という“うわさ話”が出ていたのも事実。それだけに「ついにこの日が来たか」という思いもある。 さて、筆者は今年2月に夏野氏に対してこの新連載用にインタビューをしていた。そのころの発言を振り返ると、まだまだNTTドコモでビジネスを手がけていくように見えていたのだが――。 欧州でもマルチメディアサービスが主流に 2008年2月、スペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2008」。会期も3