警告か、逮捕か、してほしいことを明確にする 「警察の敷居は高いものではありません」 そう語るのは、元埼玉県警の警察官で危機管理コンサルタントの佐々木保博氏。警察は民事不介入だと思う人も多いが、それは過去の話だとか。 「警察が民事不介入を理由に動かなかったことが原因で、殺人事件を含む刑事事件に発展するケースもあります。それを未然に防ぐため、民事でも動くのです」 佐々木保博●危機管理コンサルタント、セーフティ・プロ代表取締役。埼玉県警察官として28年間勤務。退職後は「民間警察」として困っている人に解決策を提供するセーフティ・プロを設立。 ただし警察に「動いてもらう」ためのポイントはある。1つは「目的」だ。「ストーカー被害者に多いのですが、『嫌な思いをしている』と訴えるだけでは警察も動けません。ストーカーは警察からの『警告』でも効果があることが多い。警告なのか、逮捕なのか、してほしいことを明確に