「ビールのラベルは上にして注ぐべし」「ハンコは隣の上司に向けてお辞儀をしているように傾けて押すべし」など、世の中には「謎マナー」と呼ばれる暗黙のルールが存在する。コロナ禍の現在、オンライン会議での新マナーも取り沙汰されている。もしかしたら日本は「マナー大国」なのかもしれない。ではそもそも「マナー」とはいったいなんなのだろうか。ビジネスマナーや食事のマナーに、冠婚葬祭、他人への気配りまで、多岐にわたるマナーの普及に努め、企業研修などでも活躍する“マナー講師”に、取材した。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 「謎マナー」という言葉をご存じだろうか。 各業界や企業、さらには地域などに根づく、なんとなく首をかしげてしまう慣習のことだ。一方で、一部には頑なに守っている人もいる、不思議な“マナー”が存在する。たとえば、 ・お酌をする際、ビールのラベル