本連載では、大規模データベースでのパフォーマンス・チューニングの手法として、Oracleパーティショニングを解説する。単なる機能説明にとどまらず、実機による検証結果を加えて、より実践的な内容をお届けする。(編集部) 前回までは大規模データベースでパーティショニングを利用するメリットとして、パーティション・プルーニングによるアクセスデータの絞り込みがパフォーマンスを大きく向上させることを紹介しました。パーティショニングによるデータ分割はデータの絞り込みだけではなく、並列して処理を行ううえでも効果を発揮します。特にデータが大規模になればなるほど効果が得られるので、ぜひ活用してください。 なお、活用に当たってはその仕組みをきちんと理解する必要があり、考慮点や注意事項などの情報も押さえておかなければなりません。 本稿ではまず、パラレル処理の機能概要について、パーティショニングとの関連性や効果を中心