Cのプログラム先頭付近に,“#”で始まる命令がいくつか固まって書かれていることがある。中でもよく見かける#includeは,拡張子“.h”の「ヘッダー・ファイル」をソースコードに取り込む命令だ。「取り込まれるヘッダー・ファイルの中には宣言や定義が記されている」などと,本には書いてある。この宣言とか定義とは一体どのようなもので,どんな役割を果たしているのだろう? ヘッダー・ファイルと#で始まる命令について調査した。 Cのコンパイルは2段階に分かれている Cの,特にコマンドライン・インタフェースのプログラムには, #include <stdio.h> という1行が,半ば「おまじない」のように記述されている。もちろんこれはおまじないなどではないが,printfなどの関数やifなどの命令語とも違う。#includeや#defineのように,Cプログラムで使われる“#”の付いた予約語を「プリプロセサ
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