前回はWeb開発に不慣れな開発者が行いがちな、不適切なクロスサイトスクリプティング対策を紹介しました。今回は適切な対策を理解するために必要な、クロスサイトスクリプティングの本質とクロスサイトスクリプティングの種類について解説します。 クロスサイトスクリプティングの名称 「クロスサイトスクリプティング」は、よくある攻撃方法を表した名前です。サイトをまたがって攻撃用のJavaScriptコード(スクリプト)を送るので、「クロスサイト」「スクリプティング」と命名したものと考えられます。 単語の頭文字を取ると「CSS」となりますが、カスケーディングスタイルシートの「CSS」と同じになり、区別できないので「XSS」と表記されるようになりました。クロスサイトスクリプティングの解説情報には「XSS」ではなく「CSS」と表記している場合もあります。 しかし残念ながらこの名前は直感的な名前とはいえません
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