「まち・ひと・しごと創生基本方針2021」では、「ヒューマン」や「グリーン」とともに地方創生に資するデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する「デジタル」の「3つの視点」が重点に据えられました。コロナ禍で社会や地域におけるデジタル化の遅れが指摘されましたが、これを契機に国と自治体が協力しながら行政サービスのデジタル化に対応していく機運が高まり、地域経済の再生に向けた取り組みが進むものと考えられます。今回はデジタルによる地方創生と「自治体DX」について考えてみたいと思います。 デジタルインフラ整備によるデジタル田園都市国家構想 「地方からデジタルの実装を進め、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮めます」という11月の岸田文雄新総理就任時の所信表明を受け、9月に発足したデジタル庁では三つの柱となる「地方におけるデジタルインフラの整備などによる『デジタル田園都市国家構想』の実現」、