コロナ、娘の死別乗り越えイチゴ栽培 元荒川から北風が吹きつける。越谷市小曽川の観光農園「ストロベリーガーデン おぎしま」。ビニールハウス内は春らんまんの暖かさだ。栽培棚には赤いイチゴの実が鈴なり。甘い香りも漂う。 「埼玉産のあまりんや紅ほっぺ、章姫、かおり野など8種類。食べ比べてね。30分食べ放題です」 案内の優しい声に促され、30人ほどの客は思い思い実をもぎ、パクッ、モグッ。「これおいしい」。勧め合うカップル。赤ちゃん連れや孫と一緒の老夫婦もゆったり歩きながら。練乳で次々ほおばる若者も。みな笑顔で満足そう。正月3日、スタートしたイチゴ狩りの風景だ。