怯まず、驕らず、溌剌と――。 これは兵庫の名門・滝川第二高校サッカー部のモットーだ。 この言葉の生みの親は、滝川第二高校を強豪校に仕立てた黒田和生元監督(現・チャイニーズタイペイ協会ユース育成統括/U-13・U-18代表監督)。24日に行われた、ロシアW杯アジア2次予選のアフガニスタン戦で、この黒田の言葉を胸に刻んだ2人の教え子が、大きく躍動をした。 岡崎慎司と金崎夢生。 滝川第二の先輩後輩の間柄である2人が、日本代表のツートップを組み、日本の攻撃を牽引した。 「一番喜んでいるのは、黒田監督じゃないですか」 試合後のミックスゾーンで岡崎が笑顔で語ったように、名将が彼らに植え付けた萌芽が、着実に彼らの中で成長し、日本代表という最高峰の舞台で共演を見せた。 良い関係を築くツートップ。 この2人の躍動に目を細めるのは、黒田だけではなかった。かつて滝川第二高校で10年間コーチを務め、現在は姉妹校で