「私がしたことに間違いありません。事件当時はこうするしかないと思ったが、こんなにたくさんの人が亡くなるとは思わず、現在ではやり過ぎたと思っている」 京都地裁最大の101号法廷で開かれた初公判。青葉真司被告(45)は裁判長から起訴内容の認否を問われると、くぐもった声でこう答えた。大勢の遺族らが視線を向ける中、最後まで謝罪の言葉はなかった。 【写真】京都府警伏見署に入る青葉真司被告(2020年5月) 青葉被告は午前10時33分ごろ、背もたれの高い特殊な車椅子に乗って法廷に姿を見せた。紺色のジャージー姿で、髪を短く刈り上げてマスクを着用していたが、右頬は赤黒くなり、首もただれた状態が見て取れた。 起訴状を朗読した検察官から犠牲となった36人らの名前が書かれた一覧を見せられた際、のぞき込んで、うなずくようなそぶりを見せた。裁判長から認否を問われると、「間違いありません」などと用意した書面を読み上げ