毎朝6時頃起きて、ラッシュが始まりかけた電車に乗り、専門学校に通う。 なんてことはもう出来なくなっていた。ラッシュが終わった頃にようやく目が覚める。 講義や答練はあまり受けず、いつも自習室で耳栓をしながら勉強した。 かつては何人かいた勉強仲間は合格したか、受験をあきらめたかで、今はいない。 だから日中は誰とも口を利かず、金がないから昼は毎日のように立ち食いそば。 今日はかけで済ますか、それとも何か具を入れるか。数十円の差が大きかった。 食後はコンビニで立ち読み。特に月曜と水曜は楽しみだった。 立ち読みの後はさすがに何か買ってから店を出た。缶コーヒーとか。 自習室に戻り、耳栓いれて勉強再開。 耳栓で耳の穴が炎症を起こしているらしい。床屋のおやじが驚いていた。 勉強に煮詰まると外に出て当てもなく歩いた。本当に何も当てがなかった。 日が暮れて、漫画本とスポーツ新聞の置いてある定食屋へ。 ゴルゴ1