【ベルリン=宮下日出男】フランスのファビウス外相は4日、内戦が続くシリアで収集されたサンプルを分析した結果、化学兵器のサリンの使用を確認したとする声明を発表した。外相はサリンを使ったのはアサド政権側との見解を示した上で、欧米の関係国などと対応を協議する考えを明らかにした。 外相は声明で「複数のサンプルの分析結果はサリンの存在を示している」と指摘した上で、「フランスはサリンが複数回にわたり局地的に使用されたと確信している」と強調した。国連側にも検査結果を4日に伝達したとしている。 外相はまた、仏メディアに対し、分析したサンプルのうち1組について、戦闘での使用段階から収集・検査までの経過を追跡調査したことを明らかにした。その結果、「政権とその共犯者が使ったことに疑いはない」と述べた。 欧米はこれまで化学兵器使用は「越えてはならない一線」との見解を示していた。外相は対応について、軍事行動を含む「