不足している地域の医師確保を目的に、徳島県は徳島大学と連携し、2010~13年度の4年間、徳島大に産婦人科、外科など四つの「寄付講座」を開設する。県が講座の運営費を全額負担し、徳島大は海部(牟岐町)三好(三好市)中央(徳島市)の県立3病院へ新たに医師を派遣。各病院で診療支援をするとともに、地域医療に関する研究や人材育成を進める。今後、県と徳島大で本格的な協議を進め、早ければ4月の講座開設を目指す。 開設予定の寄付講座は▽総合診療医学分野▽地域産婦人科診療部▽地域外科診療部▽ER・災害医療診療部-の四つ(いずれも仮称)。県立3病院内に、徳島大の医師が診療や研究に当たる拠点を設ける。既に「地域医療研究センター」がある海部病院には、宿泊・研修機能を備えた施設を新たに整備する。 総合診療医学分野は、07年10月から県の委託講座として運営されている「地域医療学分野」を拡充。現在の内科医2人から4