JR秋田駅西口(秋田市)の商店街の一角にある築約40年の雑居ビルが、若者たちの発想で生まれ変わる。デザイナーやアーティストたちが提案した活用策をビルの所有者が受け入れ、来春リニューアルオープンする。市中心部は空き店舗や利用されない土地が目立ち、地盤沈下が著しいだけに、再生される古いビルの波及効果に注目が集まりそうだ。 再生されるのは、中通2丁目の仲小路通りに立つ「仲小路ビル」(地下1階3階建て)で、既に改築工事が始まり、来年3月ごろ完成する。1、2階に飲食店やデザイン関係、雑貨などのテナントが入り、地下にはデザイナーやアーティストら約15人が活動の拠点を構える。 ビルは1980年代ごろまで、ディスコや喫茶店、飲食店などが入居し、若者のたまり場的存在だった。ところが、時代の変化とともにテナントが減り続け、所有者はビルを壊し更地にするか建て替えするか検討していた。 そんな時、歓楽街の川反