「仮想化の説明から入ると相手にしてもらえないが、環境対策として話をすると聞いてもらえる」-----日経ソリューションビジネス10月30日号のこの話、なかなか刺激的だった。仮想化提案の錦の御旗と言えば、今も昔もTCO削減。でも、ユーザー企業にはそんなに響かない。もちろん仮想化は今引きがあるが、それは“部分最適”のツールとしてであって、全体最適の観点からはイマイチ。「なぜだろう」と考えていた矢先だったので、ちょっとしたヒントになった。 とにかく環境対策、特にCO2削減ソリューションには、ユーザー企業の食い付きがよいそうである。仮想化もその文脈で、「サーバー統合により消費電力を抑え、CO2削減に貢献しましょう」という提案がユーザーに響く。そう言えば、「IHIが仮想化技術を導入したサーバー統合でCO2削減」といった内容のニュースリリースを、日本IBMが10月30日付で発表していた。どうやらCO2削