携帯電話のカメラなどでメロンを撮影すると、表面の模様がデータ化される=7日午前、東京都千代田区 皮の模様をもとに、個々のメロンを識別できる技術を、NECが開発した。出荷前に画像を登録しておけば、産地偽装を防いだり、流通履歴を効率的に管理したりできるシステムだ。2年後の実用化を目指す。 建物への出入り管理に使われる指紋・顔認証の技術を応用した。表皮の模様が一つ一つ異なる点に着目し、模様パターンを電子情報として管理する仕組み。メロンを使った実験では99%以上の精度で識別できたという。 まず、出荷前にメロンをカメラで撮影し、生産者名や出荷日時と合わせてデータをコンピューターに登録。消費者や小売業者は、店頭で携帯電話などで撮影した商品画像とネット上で照合できるシステムだ。 農作物の管理では、バーコードのラベルやICタグを使う場合が多い。NECは「新技術は撮影するだけなので、コスト面でも有利