タマシダ(玉羊歯、学名:Nephrolepis cordifolia)は、ツルシダ科タマシダ属に属するシダ植物で、日本の南部に生育する。乾燥した地面や樹上に生え、時に観賞用に栽培される。 名称[編集] 和名の語源は「玉羊歯」(玉シダ)の意味で、匍匐茎についている球状の塊茎に由来する[3]。中国名は「腎蕨」、韓国名は「줄고사리」と表記される[1]。 分布・生育地[編集] 日本では、本州の伊豆半島から九州、小笠原諸島、南西諸島に分布するほか、日本国外では、中国や台湾、東南アジア、ポリネシア、アフリカなどに分布する[4]。 主に海岸近くの日当たりのよい場所に生育する。海岸付近の乾いた斜面や、岩の上、場合によっては樹上に着生する。特に、海岸沿いに植えられた街路樹のカナリーヤシの葉の集まった部分には、よく密生している。 特徴[編集] 根茎はごく短く斜上から直立し[5]、多数の葉をつける。根茎からは針