武器を完成させていくのが楽しかった-。殺傷能力のある空気銃を製造したとして、未成年者としては全国で初めて逮捕された少年は、そんな趣旨の供述をしたという。兵庫県警少年捜査課などは2月16日、武器等製造法違反(無許可鉄砲製造)と銃刀法違反(所持)容疑で、同県宝塚市の県立高校1年の少年(16)を逮捕した。まるで「バズーカ砲」を思わせる全長約208センチもある空気銃は、約1メートル離れてもスチール缶を撃ち抜けるだけのすさまじい威力があったようだ。少年は「インターネットで調べてつくった」と供述しているが、昨年5月には、神奈川県で3Dプリンターを使って拳銃をつくり、逮捕された元大学職員の男もネットを参考にしていたとされる。誰もが危険で威力のある「銃」を製造できるようになったのだ。専門家は安易な気持ちによる「武器製造」に警鐘を鳴らしている。 (桑村朋) 「大砲のような」大型の空気銃 「生徒が自宅で大砲の