世界23カ国から、89のギャラリーと13の出版社が参加してスタンドを連ね、4日半にわたって一般公開される。 「パリフォト」には、毎年招待国というのがあって、今年はアラブ、とりわけイランの写真作品をクローズアップしたコーナーが設けられているのだが、昨年は日本がその招待国だった。 折しも世界経済危機のショック直後という開催時期だったにもかかわらず、多大な成功を収めたと、2002年からこの企画に携わっているギヨーム・ピアンス氏は熱っぽく語る。 「特設の日本コーナーに、明治から現代までの写真が網羅された前代未聞の一大写真展のようでしたよ」 「海外は初めてというところも含めて日本の14のギャラリーと5つの出版社が参加しました。特に日本の写真集のレベルは世界的にも非常に高いですから、パリの写真美術館が、出展したすべての出版社、すべての作家の写真集を1部ずつ買ったほどでした」 今年はアラブが招待国なのに