現在の中国において、日本の動漫を中心に動漫産業がどの程度に成長したのか、という点をここでは明らかにしよう。 中国のアニメ制作関係者やテレビ関係者と話をすると、異口同音に次のように話す。 「まずアニメそのものを放映してもその儲けは大したことはありません」 意外である。これだけ需要が大きいのだから当然儲かっているのかと思っていた。 「いやいや、むしろ足が出ることさえあります」 では、彼らはまったく儲かっていないのか。と聞くとさにあらず。では何で儲けているのか。 「キャラクターグッズですよ」 キャラクターグッズ? 「そうです。アニメ市場では、儲けのほとんどはアニメそのものではなく、アニメの副産物であるキャラクターグッズが生み出すのです。逆にいえばヒットするアニメを放映し、そこからキャラクターグッズが誕生しない限り、大きな儲けはないのです。だから、業界のみんなは、どんなことをしてでもヒットを出そう