純粋な美術品だけでなく日用品などの製品に焦点を合わせてた展覧会で美術館が人を引き付け始めたのは、アメリカでは1920年代のメトロポリタン美術館あたりからだろう。1930年代にはニューヨーク近代美術館で「機械美術展」「バウハウス展」「5ドル以下の役に立つ製品展」そして1940年代の戦時下には「戦時下で役に立つ製品展」が開催され注目を集めた。そして1946年には「オーガニック・デザイン展」を含む二つの工業デザイン展においてチャールズ・イームズ (Charles Eames) の新作家具やエバ・ザイセル (Eva S. Zeisel) がデザインしたキャスルトン社製の食器などが展示された。戦後の住宅不足、それが徐々に解消に向うにつれ、大衆は新しい住宅に新しい用品や家具を求めるようになり、デザイナーや美術館が推奨した製品、家具、住宅を受け入れるようになった。そしてそれらは多くの人が購入できる高額で
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