グーグル、勝利の方程式「スマート・クリエイティブ」 グーグルの勝利の戦略は、あらゆる企業にあてはまるのだろうか。『How Google Works──私たちの働き方とマネジメント』(日本経済新聞出版社)の共著書、グーグル現会長/前CEOのエリック・シュミットと、元プロダクト担当シニアバイスプレジデントのジョナサン・ローゼバーグは、あてはまると断言する。 そのカギとなるのが、彼らが「スマート・クリエイティブ」と呼ぶ優秀で独創的な人材を中心に、チームや企業、企業文化を築くことだ。スマート・クリエイティブは、いわばデジタル版「ナレッジ・ワーカー」。ピーター・ドラッカーが1959年に提唱した知的生産労働者の新種だ。 ただし、21世紀の新種は、過去の生真面目な組織人とはかけ離れている。スマート・クリエイティブはせっかちで、遠慮なくものを言い、リスクをいとわない。飽きっぽくて頻繁に職を変える。多彩な知