「敵の土俵を全部知っていますから」-。東京都の舛添要一知事は28日の定例会見で、国が指定する国家戦略特区に関する都の提案について、時間を割いて説明し、その実現可能性について自信をみせた。厚生労働相としての経歴を生かし、創薬分野についてのプロジェクトを強調したほか、フランス留学の経験からか、パリのシャンゼリゼ大通りのにぎわいを創出するための取り組みなど、舛添カラーが随所ににじむ提案となった。会見の主なやり取りは次の通り。【冒頭発言(1)】 「今日はちょっと大きなテーマが2つございます。まず、最初のテーマですが、国家戦略特区タスクフォースによる提案についてお話を申し上げます。国家戦略特区につきましては、この3週間、タスクフォースで検討を重ねてまいりましたが、この東京発グローバルイノベーション特区という形で、本日、とりまとめをいたしました。これは国家戦略特区の議論が始まりました時に、政府のアイデ