印刷 ローマの観光名所で、扮装して記念撮影に応じる観光業者。一部の悪徳業者による恐喝などが問題となっていた=石田写す 悪徳剣闘士を制圧――。ローマの警察当局はこのほど、市内の観光名所で古代の剣闘士に扮し、写真を撮った観光客から高額の料金を脅し取っていた業者らを一斉摘発し、約20人を拘束した。地元紙によると、9人を恐喝などの容疑で取り調べる。 古代ローマ時代の巨大闘技場であるコロッセオの前などでは、こうした業者によるトラブルが多発。通常は1枚1〜2ユーロ(1ユーロ=約109円)だが、一部の業者は撮影後に1枚10〜20ユーロにつり上げるなどし、苦情が絶えなかった。 一方的に縄張りを主張して同業者を妨害するケースもあったという。告発を受けた警察は、覆面捜査員に剣闘士の格好をさせるなどして捜査を進めていた。(ローマ=石田博士)