年の初めに「今年こそ○○元年」と謳うのがメディアの常だが、その予想の当たりハズレは問わないこととして、結果からすれば、2009年は「仮想化元年」となったのは間違いない。 朝晩の冷え込みが増してきた。今年も師走と呼ばれる季節があわただしくやってきそうだ。少し気は早いが、2009年のIT業界を振り返ってみたいと思う。 年の初めに「今年こそ○○元年」と謳うのがメディアの常だが、その予想の当たりハズレは問わないこととして、結果からすれば、2009年は「仮想化元年」となったのは間違いない。 昨秋のリーマン・ブラザーズの経営破たんに端を発した世界同時不況は、日本の企業にも襲いかかり、売り上げの落ち込みが激しいところは、当然のことながらコストを削ることでしのぐしかない。残念ながら情報システム部門も例外とはならず、多くの企業で2割から3割の予算削減が行われたという。そもそも日本の企業では、保守運用にかかる