文字と図形を組み合わせた情報記述法「マインドマップ」をご存じの方は多いだろう。個人の情報整理・発想ツールとして認知度が高まりつつあるマインドマップは、人と人との情報伝達や意思疎通を促すコミュニケーションツールとしても役立つ。コミュニケーションがカギを握るソフトウエア開発の現場で、マインドマップがどう生きるのか。マインドマップの“ヘビーユーザー”である著者に利用法を解説してもらった。 平鍋 健児 チェンジビジョン 代表取締役社長 ソフトウエアの開発作業に携わり始めた人の多くが、コンピュータに向かってプログラミングをするだけでなく、「人と会って話をする」時間が多いことに驚くはずだ。 ユーザーから要求を聞き出す。他のエンジニアと会話しながら、ソフトを使いやすくするためのアイデアを膨らませる。時間やコストの兼ね合いで削らなければならない機能について、ユーザーの理解と合意を取りつける。こうしたコミュ