原口総務相は、情報通信政策を検討する直轄の専門家チームを発足させるそうだ。メンバーはまだわからないが、原口・内藤の「業界べったりコンビ」の人選では、2006年に迷走して失敗に終わった竹中懇談会よりひどいものになるおそれが強い。 原口氏が力を入れている「日本版FCC」は、多くの専門家が指摘するとおり「2周遅れ」の改革だし、NTT再々編についても原口氏は「再統合」の方向をめざしているようだ。こういう組織いじりから入ると、竹中懇のような混乱に陥る。通信規制はちょっとした変更でも数千億円の利害がからむので、ロビイングで飯を食っている人々が(役所も入れて)数百人いるからだ。 目的は役所やNTTの組織をいじることではなく、インフラは立派なのにサービスは世界から大きく立ち後れ、機器メーカーは滅亡に瀕している日本の情報通信をどう立て直すかであり、そのためにもっとも重要なのは競争の促進だ。絶対やってはい