田舎に必要なのは、オープンだけど一人になれる場所。和歌山発、廃校をリノベーションして生まれた「bookcafe kuju」 2014.03.26 栗林 明子 栗林 明子 昨年11月9日、和歌山県は新宮市熊野川町に「bookcafe kuju」がオープンしました。 取り壊し予定だった旧九重小学校の校舎を改装した店内には、本格的なエスプレッソマシーンで入れた珈琲の香りが漂います。きめ細かな泡をつかったラテアートや同校舎内にあるパン屋さん「むぎとし」のパンは、町のお年寄りにも大好評! オープンから約4ヶ月、すっかり近隣住民の憩いの場となったこのカフェを生み出したのは、実は町の外からやって来た若者たちでした。 お金をかけて壊すより、地元に活かしたい 熊野川町は、和歌山県南東に位置する小さな町。緑の山々に囲まれ熊野川が穏やかに流れる景色は、初めて訪れた人にとってもどこか懐かしい“日本の田舎”の風景で