WRAPが日本に紹介されて以来、全国のWRAPファシリテーターたちの活躍により、WRAPの精神科領域での認知度は高まってきています。 こうした傾向は、WRAPのもつ「自分自身の健康と元気について主導権をにぎる力を与える」という理念が、 近年の徐々に高まりつつある精神科看護における「医療者主導から患者主体への変化」と軌を一にしているからかもしれません。 WRAP(ラップ)はアメリカの精神障害をもつ人たちによって作られたリカバリー(元気回復)に役立つツールです。日本語では「元気回復行動プラン」と呼ばれています。 「WRAP」は、 Wellness(元気)・Recovery(回復)・Action(行動)・Plan(プラン)の頭文字を取って「WRAP(ラップ)」。 精神的な困難を抱えた人たちが自分らしくあり続けるための知恵や工夫を蓄積して作られた、自分で作る自分のためのリカバリープランです。