産油国ノルウェーの総選挙が今日行われた。産出量が順調に拡大し、しかも石油の高値のおかげで、貿易収支は急拡大してきた。石油輸出の収入からなる「ノルウェー石油基金」は過去最高の累積高を記録し、国庫を潤した。国連機関であるUNDP(国連開発計画)は、経済指標だけでなく他の要素も含めた“豊かさ度”を先週発表した。それによると、世界で一番住みよい国はノルウェーなのだそうだ。(スウェーデンは5か6位くらいのはず) 失業率は3.7%(2002年)と西側諸国の中では優等生。これだけ経済が好調だと、現政権の人気が高く、余裕を持って政権を維持できてしまう、と思われるかもしれないが、現実はそう簡単ではないようだ。 ノルウェーは過去4年間、右派連合が政権を握ってきた。首相はキリスト教国民党のKjell Magne Bondevik。好調な経済とは裏腹に、過去数年で国民の間の貧富の格差が広がってきた事実が、野党・社