いやなことは「いやだ」と言う。 こんな当たり前のことが、これまで、ゲイにはできなかったのだ。 平野広朗『アンチ・ヘテロセクシズム』パンドラ タイトル通り、異性愛至上主義の社会にNOを言うのがこの本。 94年出版ですが、ほぼ90年や91年に書かれたものなので、やや古い話題だったり、 “性転換ゲイや女装ゲイ”への視線に疑問 (男だけど男に愛されたい、だから女のフリをする、と見なされている)はあるものの、 共感できるところがたくさんあります。 ・・・それはそれで進歩のなさを物語っているようで悲しいですが。 時代の進歩は遅々としているけれど、でも一応は変わっているんだよな。 たとえばこの本の中に出てくる“性転換ゲイ”は、 今なら“性別適合手術を受けたGID(性同一性障害)”と認識されるはず。 この本のタイトルはアンチ・へテロセクシズム、異性愛至上主義への批判だけれど、 本当に批判したいのは、均一の