ヨーロッパの14カ国が参加し、1896年にアテネで開催された近代オリンピック第一回目は男性選手のみで行われた。「階級主義的かつ帝国主義的、女性差別的なイデオロギーが根底にあり、世界の平等を目指すユートピア的なイベントではありませんでした」(井谷)。Photo: Hulton Archive/Getty Images 清水 東京オリンピック2020が新型コロナウイルスの感染拡大を懸念されながらも、1年遅れで開催されます。スポーツのイベントとしては世界最大規模であるオリンピックですが、感染症の拡がりの中での強引な開催には、かなりの批判が集まっています。けれども、ただ単に感染症だからダメだというだけではなく、オリンピックそのもののあり方について考え直すべきではないのか。今回はそのような切り口で、近著『〈体育会系女子〉のポリティクス―身体・ジェンダー・セクシュアリティ』も話題で、「スポーツとジェン
![五輪開幕の今こそ考えたい、スポーツにおけるセクシズム──井谷聡子×清水晶子【VOGUEと学ぶフェミニズム Vol.13(前編)】](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/edacd5da8428453e8e6c8b90b873a9d1919ad820/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmedia.vogue.co.jp%2Fphotos%2F60ef8e3341302f15e322a166%2F16%3A9%2Fw_1280%2Cc_limit%2FGettyImages-1208216779.jpg)