今回のツアーは、新旧の楽曲をまんべんなく盛り込んだセットリストで展開。また、Zeppの空間を存分に生かした演出や照明が取り入れられ、これまで以上に緻密かつエンタテインメント性の高い一夜となった。 ライブは、真っ暗なステージにスモークが噴射される中でスタート。雲がかかったようなステージにメンバー5人のシルエットが浮かび上がり、ドラマチックなオープニングに満員のオーディエンスは歓声をあげる。カラフルなライティングによって真夜中のクラブを思わせるドープな空間が作り出され、たちまち会場はサカナクションの世界に支配されていく。 そして、山口一郎(Vo, G)の「用意はいいかい?」という叫びによって「インナーワールド」へなだれ込むと、観客は拳を突き上げフロアを揺らす。続く「アドベンチャー」では岩寺基晴(G)と草刈愛美(B)の2人がステージ前方に移動し、うねるようなグルーヴでフロアを踊らせた。 「Kle