「P701iD」(記事一覧参照)のデザインを担当した佐藤卓氏に開発プロセスをインタビューする本企画(前編参照)。後編では、3者のコラボレーションが端末にどのような付加価値をもたらしたのかを聞いた。 テレビ番組のアートディレクションから食品のパッケージまで、幅広いジャンルにわたってデザインを手がける佐藤卓氏。P701iDをデザインするのは、ほかのプロダクトのデザインを手掛けるのと、何か異なる点はあったのだろうか。佐藤氏は「チューインガムをデザインするのと似た感覚でした」と話す。 「例えばメガネならたくさん所有できるし、気分によって変えられます。でも、ケータイを複数持つ人はまれでしょう。ファッションや状況にこだわらず同じケータイを持ち歩くわけだから、その点において、チューインガムと立ち位置が同じ。ですから、P701iDの外観はニュートラルでなければならないと考えました」 こうした発想から、P7