RFIDで子供の交友関係を把握しようという発想に触れて思い出したのは,かれこれ6年近く前に雑誌の取材で『社長失格』の板倉氏をインタビューした時,携帯電話の位置特定技術の話題で,ハイパーネットの倒産後にドコモへと移った元役員を引き合いに「あいつは絶対に俺の彼女を知っている」と力説されたことだ.ドコモほどの大企業で,業務上の理由なくデリケートな記録にアクセスできるとは思えず,一方で新しい技術がそういった不安を惹起すること自体には強く関心を持った. 携帯電話を持ち出すまでもなく,最近ならmixi等のSNSでリンク関係の変遷をみていれば,誰と誰がくっついた離れたといったことはある程度は捕捉できる.RFIDだけでなく,例えば地域SNSならぬ学校SNSっぽいシステムが遠からず普及して,リンクやメッセージ流量の推移を先生が見守るなんて時代が来ないとも限らない.けれども一方で思うのは,そうやってRFIDな