若者の“コード離れ” どんな業界でも、若いうちは現場で仕事の経験を積むもの。工場に行ったり、販売や工事の現場に足を運ぶ。ところが最近なぜかソフトウェア業界だけはクールな話をしていて、若い人たちがコードを書いていない――。 ソフトウェア開発ツールを提供するボーランド(株)の藤井等 マーケティングディレクターは、記者会見で、こんな危惧を口にした。「ソフトウェア業界では上流工程重視の傾向が強く、現場でコードを書こうとか、勉強しようという意識が薄れているのではないか。でも、UMLを描いても、ただの絵だから動かない。コードに立ち返っていかないといけない」。UMLとは、プログラムやシステムの設計を抽象化された図で示す標準的な方式。UMLよりも、まず実際のコードを書くことが重要だという指摘だ。 こうした若者の“コード離れ”の原因はさまざまにあるだろうが、手軽にプログラミングを学べる環境が失われてしまって