「これまでにない新しいソフトの開発促進」を謳い文句に情報処理推進機構(IPA)が行っている「未踏ソフトウェア創業事業」の平成16年度下期採択分について、採択から約8カ月を経て続々とその開発成果が公開されている。8月中旬、その中の4人のプロジェクトマネージャ(PM)の担当分について成果報告会が行われ、ここまでの開発成果が披露された。既にオープンソースソフトとして公開済みのものや公開準備中のもの、事情によりソフトの公開が困難なため論文発表で代えているもの、結局未完成のものなど開発者により事情は様々だが、それぞれの開発成果は確実に上がっている。本稿では誌面と取材の都合上、8月19日に発表を行ったものの中からいくつかをピックアップしてご紹介したい。 なんとC#でOSが書ける? まずご紹介するのは「CLIを実装する次世代オペレーティングシステムの開発」を発表した武蔵工業大学の高橋明生氏。同氏が開発し