今年のCEATECでも、携帯キャリア2社が燃料電池を搭載した端末の試作機を展示している。NTTドコモは富士通研究所、KDDI(au)は日立製作所・東芝とそれぞれ共同開発を行っているが、昨年に比べて各社とも試作機の完成度が高くなっており、発売時期は「技術的な問題」というよりも、むしろ「法的な問題」や「燃料の流通をどうするか」といった事情にかかってきているようだ。2007年頃には航空機内への燃料持ち込みについて規制緩和される見通しで、各メーカーともその時期を製品化の目処にあげている。 KDDIは内蔵型の試作機を展示 これまでは燃料電池が外付けになっている「充電器タイプ」だけだったが、今回初めて「内蔵タイプ」を出してきたKDDI。日立・東芝とそれぞれ共同開発した試作機(動作機)が並べられていた。この段階でスペックの細部に関して論じてもあまり意味はないのだが、試作機を見て、開発の方向性に少なからず